旧朝日村(岐阜) 栃尾山(1351.4m) 2019年10月26日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 13:23 林道入口−−14:05 林道分岐−−14:20 林道終点−−14:21 沢に入る−−14:39 沢の源頭−−14:49 1340m峰−−15:08 栃尾山−−15:29 1340m峰−−15:30 沢へ下り始める−−15:34 沢の源頭−−15:50 林道終点−−15:59 林道分岐−−16:25 林道入口

場所岐阜県高山市
年月日2019年10月26日 日帰り
天候
山行種類藪山
交通手段マイカー
駐車場k林道入口付近の路側に駐車余地あり
登山道の有無途中まで廃林道あり。その先は道無し(地形図の破線は嘘)
籔の有無廃林道の途中から笹藪。1340m峰周辺から山頂にかけては笹の激藪
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント東側の一之宿集落から廃林道を往復。10年以上前の記録では山頂から東に延びる稜線上に登山道があったらしいが今は完全に笹藪に埋もれている。地形図の破線も形跡皆無の状態。廃林道も終点付近は笹藪。今は沢を登るのが笹を避ける最良の方法と考えられる。西側の林道が使えれば歩く距離は縮められるが、おそらく尾根上は笹の激藪だろう




林道入口 道路の反対側に駐車余地あり
害獣除けゲート。施錠無し 害獣除けフェンスに沿って進む
廃林道化が進み沢が流れる箇所も 標高1060m付近
標高1070m付近 標高1070m付近付近の大きなトチノキ
標高1100m付近。早くも笹が登場 標高1120mの林道分岐。こっちは直進する支線
標高1120mの林道分岐。左に大きく曲がるのが本道 林道終点(標高1180m付近)。地形図よりちょっと短い
地形図で破線が上がる谷まで左岸で笹を漕ぐ 地形図で破線が上がる谷。もちろん道は無い
余分なピークを1つカットするため直進する沢を遡上 標高1230mの沢分岐。これは左(西)
標高1230mの沢分岐。これは右(北西)でこちらを登った 標高1270m付近だけ笹が切れて一息つける
標高1290mで沢の源頭。以降は一面の笹藪 根曲がり竹ではなく笹が主体なので両手でかき分けられる
1340m峰。かなり濃い笹で進むのに苦労 笹と唐松植林の栃尾山山頂。標識皆無
三角点周囲のみ笹が無い 帰りはGPSの助けを借りて笹の海を泳ぐ
境界標石の目印か? 境界標識
ここで稜線を離れて沢に下り始める 沢の源頭。しばし沢の中をジャブジャブ歩く
沢から上がって高巻き中に熊鈴を紛失。発見できなかった 廃林道終点に出た
林道入口到着。予想以上の笹藪で全身藪ゴミまみれ


・昨年に栃尾山と尾根続きで西側にある六郎洞山と大坊山に登ったが、いずれも笹が相当濃かったので栃尾山も濃い笹藪に覆われていると予想できた。ネットで調べると登頂記録は僅か1件、しかも10年以上前のもの。もう一件は今年9月の記録だったが途中断念だった。10年以上前には山頂付近の地形図の破線は生きていて刈り払われた道があったそうだが、その後の記録は皆無であり、今は道は笹に埋もれていると考えた方がいいだろう。残雪期に登るのが楽な山に違いないが、この程度の距離なら無雪期に藪を漕いでも登れると判断し、午後から登り始めることにした。

・ルートは東側の林道から延びる破線。南西側を走る林道が最も距離が近いが、林道の距離が長いし、この界隈の林道の経験から施錠されたゲートがあるのは確実であり、最初から除外した。

・林道入口付近の県道路側に駐車余地があり、そこに駐車して歩き出す。最初から林道は草が繁茂して半分廃林道状態で普通車で入る勇気は無かった。すぐに害獣除けゲートがあるが施錠は無し。勝手に開かないようにチェーンで扉を閉めておく。南側から別の車道が合流するところまで害獣除けフェンス沿いを歩く。

・しばらくは半分廃林道程度だったが、標高1050mのカーブから先は完全に廃林道化していた。これも想定の範囲内。

・廃林道は荒廃は進んでいるが道形はしっかりしている区間が多い。ただし、沢を横断する箇所で1箇所大きく崩れた場所があり、林道がどのように続いているのか分からないほど。一度は道を失ったが地形図を見て対岸に続いていると分かり、植林斜面を登って林道に再合流した。他の沢横断箇所では林道上を水が流れていたり、水が溜まって池ができた箇所もあった。今回は長靴を選択してよかった。

・標高1070m付近では大きなトチノキあり。落葉しているが枝ぶりからしてトチノキに違いなかろう。

・大きなトチノキが生えた標高1070m付近から笹が登場するがまだ密度は低く序の口。笹の高さは腰程度。既に午後で雨が止んでから長時間経過するし、笹は低密度なのでもう乾いていた。

・標高1120mで地形図どおり林道が分岐する。より奥へ続くのは左へ鋭角に曲がる林道で、直進方向の支線の方が道の状態がいいので引き込まれやすいので要注意。ただ、本線を歩いたら笹藪に覆われていて、もしかしたら支線から谷筋を登った方が藪が薄かったかもしれない。

・この分岐から先で林道上の笹が濃くなってくる。高さは変わらないので視界が得られるのでまだマシ。林道終点に向かって笹が濃くなっていく。

・林道終点は笹に覆われてはっきりせず、いつの間にかただの斜面に変わっていた。地形図では林道終点から破線が延びているが、今は深い笹に覆われてその痕跡は皆無。

・林道終点から少し進んだ標高1180m付近で右に沢が分岐し、地形図の破線ではこの沢沿いに道があることになっているが、当然のように道は無い。ただし沢の周囲は笹藪は無いので歩きやすそう。ただし、この沢を詰めると山頂から東に2つある1430m峰を2つとも越える必要があり、笹の濃さを考えればそれは避けたい。そこで直進する本流の沢を遡上することにした。これだと片方の1340m峰はショートカットできる。

・今回は長靴なので沢の中をジャブジャブと歩けて楽だった。ただし、通常時より水量が多いようで、場所によっては長靴が水没する深さがあったり、川底の砂が緩く足を置くと深く潜るので時々岸を歩いた。滝等は無く沢登りの技術が無くとも容易に遡上可能な沢だった。周囲は笹藪で、笹が無いのは沢の中だけ。

・標高1230m付近で沢が2分するが、地形図を見て右の沢へ。左の沢を遡上しても最後は同じ1340m峰に達するが、左の沢は南向きの尾根を登ることになるので日当たりがよく、笹がより濃い可能性があるため避けた。

・標高1270m付近では笹がきれいさっぱり消えた斜面に出くわすが、その先は再び深い笹藪の斜面が広がる。この少し先で沢の源頭に到達し、その先は一面の笹に覆われた急斜面。幸いにして根曲がり竹ではなく笹が中心なので手で掻き分けられる茎の柔らかさがあり、両手で「平泳ぎ」で登っていく。ここは唐松植林帯で唐松が落葉の真っ最中で笹の葉の上に唐松の葉が乗っており、藪漕ぎすると唐松の葉を頭からかぶる羽目になる。車に戻って頭を掻いたら大量の唐松の葉が出てきた(笑)。途中からアウターのフードを引っ張り出して頭を保護したが、もっと早く気付くべきだった。笹の密度が上がって内部はまだ乾ききっておらず、衣服が微妙に濡れてしまった。濡れると衣服に付着した藪の匂いが濃くなるのが難点。

・急斜面を登り終えて傾斜が緩んで1340mピーク近くの尾根に乗ると、さらに笹が深くなる。ネットで見た10年以上前の記事ではここに刈り払われた道があったとのことだが、今はその痕跡さえない。道の痕跡なのか獣道なのか不明だが、笹に埋もれた一筋の笹の薄いルートがあった。見た目では存在は分からないが、実際に歩いてみるとそこだけ笹の抵抗が低く、格段に楽に歩ける。ほぼ尾根直上に続いているが、いかんせん筋が薄いので往復とも完璧に辿ることはできず、時々笹の激藪に突入して進行速度が極端に低下した。

・こんな笹藪でも一部に目印あり。また、立木には境界標識も見られた。ここは唐松植林だからなぁ。でもこの様子では伐採、収穫する時が来るのだろうか? 長年人の手が入っていないのは間違いない。唐松だけではなく落葉樹も混じっていた。

・1340m峰を越えて尾根を西に辿って山頂を目指す。相変わらず濃い笹藪が続き景色が変わり映えしない。地形図を見ると山頂は平坦な尾根の西端にあるので、下り始めるまでは笹の中を泳ぎ続ける。幸い、尾根上の笹の高さは肩くらいで視界を遮ることはないのでルートファインディングには幸いだった。

・先に見えていた小さなピークに到着すると傾斜が無くなり、もうその先にはここより高いピークは無い。ここが栃尾山山頂。一面の笹の海で山頂標識は皆無。周囲には目印も見られなかった。樹林で展望は皆無。濃い笹で三角点探索は困難と思われたが、ごく狭い範囲だが三角点の周囲だけ笹が無く簡単に発見することができた。最近刈られたわけではなく、ここだけ地面が硬くて笹が自然と生えていないように見えた。

・帰りは往路を戻る。読図が面倒なので帰りはGPSの往路の軌跡を辿った。往路の沢に下るまでは緩やかな地形の連続で、登りで目印を取り付けないと読図は困難。

・予想以上に時間がかかって暗くなる前に下山できるか心配だったが、どうにか間に合った。車に戻ったときには街路灯の明かりが点灯していた。久しぶりの本格的な藪漕ぎで、今のところ今年最強の藪だった。

 

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